[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2007年6月〜2015年1月 ]

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2014年11月06日

ケース研究のクライアントに応募下さった方々に

夢療法家養成講座 in 天の鳥船庵第7期のケース研究のための
クライアントに応募下さった方々にご挨拶申し上げます。

この度は応募者が多く、
定員5名のところ急遽6名とすることにいたしました。
それでも応募いただいた方々すべてのご要望には応えられませんでした。
選にもれた方々に申し上げます。
半年後にまた新しいクラスが設けられます。
そのときは再び名乗りを上げて下さいますようにお願い致します。

この講座で扱えるケースは、
5例がいっぱいでした。
それを今回6ケースに増やすことができたのは、
セラピストを勤める受講生が、
みなさん受講2度目以上の精鋭ぞろいだったことが幸いしました。
全員一致で6ケースを検討することに同意してくれたのです。

これまで夢療法家養成講座 in 天の鳥船庵は6回を終えています。
ということで、
クライアントを引き受けて下さった方々は総勢30名となりました。

そのなかでクライアントを終えて、
夢療法講座を受講された方々のその後を考えてみますと、
そこに太い流れが見えます。
そのお話をしましょう。

ケース研究のための4ヶ月間の4つの夢と、
その後夢療法講座のクラスで話される夢には、
その方の人生の方向性と課題がより明確になり、
その方の霊性の深みが増して行くのを感じています。

いずれ近い将来、
ケース研究として何例かを公にできれば、
夢と霊性の繋がりがはっきりと理解でき、
夢の大切さをご理解いただける資料となるでしょう。
このことについては具体的な計画はありませんが、
今回のみなさんはクライアントを経験することで、
時間を味方に心の成長を夢から窺い知る、
貴重な実体験とその資料を手にすることになると、
これまでの経験から申し上げることが出来ます。

言葉を変えて説明しましょう。
夢は、
夢主の現状を肉体状況、
心情の在り方、
そして生き方のモットーの、
Body Mind & Spirit の三方面が1つの夢で分かるようになっています。

ケース研究のためのクライアントのときに扱われる夢は、
その後の人生の方向性と生きるための指針を示すものとなります。
つまり、クライアントのときに選んだ4つの夢が、
その後の方向を指し示す正確な羅針盤になる訳です。

毎回の面談で話し合われる夢は、
最もメッセージ性が濃いと思われる夢を心してお選び下さい。

夢にはメッセージ性の強くあるものと、
雑夢に近いものとがあります。
それらを一様に眺めるのではなく、
優先順位をつけてお考え下さい。

この試みが心を強くし、
人生の優先順位を決められる力を養ってくれます。

どうぞ、みなさまが夢療法の面談を楽しまれ、
ご自分を知ることで、
心の内が軽くなり、
そのことが、
ご自分の中に光が増して行く経験なのだと、
実感されますように願っています。


posted by 天の鳥船庵 at 13:22 | あれこれ

2014年10月02日

バーニー・ヒュークス展

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昨夜代官山にバーニー・ヒュークス展を見に行ってきました。

バーニー・ヒュークスの名を知ったのは、
知り合って間もなくの夫の口からでした。
もう20数年前のことです。
アメリカでは有名でしたが、
日本人の好みには合わないのでしょう。
今でもヒュークスはマイナーではないでしょうか。

先週の日曜日にNHKの日曜美術館で紹介されたようですが、
残念ながら見過ごしました。
5日の夜再放送があるようです。

やっと個展の運びとなったので、
この幸運を逃すまいと足を運びました。
会場に入ると、
黒人の姉妹が迎えてくれました。
姉の10歳には届かないかもしれないその目の静寂。
対照的に無邪気な妹の姿。
それを絵にする画家の彼女たちに対する想い。
それがこちらに情感を持って差し出され、
受け取らないでいられない気持ちになります。

ヒュークスの品性と深みのある作品群に夫は神業と溜息を漏らします。

わたしはヒュークスの肖像画が好きです。
宮本武蔵の「百舌鳥」を見ているような鋭さを感じます。
どの肖像画も目を見るとその人が寸分違わず浮かび上がります。
或いは、書道で言う「真・行・草」を一枚の絵と成し得たすごさを感じます。
顔の部分はもちろん「真」です。
身体や衣服は「行」で、
手や髪の毛は「草」。
(こんな見方はわたしの本当に勝手です)
肖像画は、
見て直ぐその人とわかることですが、
ヒュークスの肖像画はその人の人柄が表れていることに加えて、
画家がその人をどのように考えていたか、
彼の想いが胸を突きます。
ケネディしかり。
キャサリン・ヘップバーンしかり。

ヒュークスの描いた絵本の原画を見て、
その大きさにも驚き、
質の高さに一層豊かな気持ちになりました。

野外の木々を抜ける光を抜きで表現しているその技は、
久保田一竹さんの作品である振り袖の数々に匹敵する香りがあると、
わたしは思うのですが。

趣味のお話でした。
posted by 天の鳥船庵 at 16:36 | あれこれ

2014年03月25日

錬金術の入り口に立てた夢療法家養成講座第5期修了式

修了式を迎える度に、
いつも思うのですが、
「今回のクラスが最高だ?!」と。

自画自賛に聞こえるでしょうか。
自分を認めることが難しいこのわたしが、
何ともうれしいことに今回もそう思いました。
22日に修了式を迎えたこのクラスでは、
掛け値無く後世に残るだろうケース研究を手掛けることが出来ました。

養成講座ではケースを持ちます。
今回扱ったケースの中に、
夫婦間のテーマが複数あったのです。
だからといって、
世間的に見て、
扱ったケースの夫婦に特別大問題がある訳ではありません。
極ふつうの仲の良い夫婦です。

夢で夫婦の間を考えることは、
夢を勉強して行く上でかなりな前進です。
そしてこれこそが夢を勉強する最終目的になります。
心の統合を叶えるには異性との関わりで、
成長に向けて、
自分がどんな学びが必要か、
統合という錬金術のどの位置にいるかを知る必要があるからです。

いままでもこのテーマは話し合われたことはありましたが、
多く人は夫婦間のことを話したがりません。
「わたしたち夫婦は格別仲が悪い訳でも無し」で、
それ以上を語る人はまれでした。
それが今回はケース研究として、
その問題を扱えたのです。
時代も熟れ、人の心も熟れて来た証明です。

具体的な内容についてはいつものようにお話しできませんが、
長年連れ添った夫婦が更に密に関係を深めるために、
複数の方々がご自分の夢に添ってその話をして下さいました。

それにしても今回の受講生はこのレベルに達っしていたので、
夫婦のあり方をテーマに扱えたのだと思います。

受講生自身が人生の大問題に向き合っていたからです。
夢は夢の方からその大問題に食らいつくようにと夢を見させます。
受講生の覚悟を試してくるのです。
当日最後のセッションでは、
一分の隙も無く果敢に挑むようにと、
夢が提示してくる課題に、
危ういところで踏みとどまれたというワークになりました。
その強さが今回の受講生にあったのです。
という訳で今回も最高のクラスとなりました。

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修了式の写真です。


posted by 天の鳥船庵 at 09:48 | あれこれ