今年最後のブログアップになります。
これを読んで下さるみなさま、ありがとうございました。
わたしは今年後半から息切れ状態が続いています。
外側は代わりのない毎日なのに、
心模様はより強固になるよう促されています。
心を揺らしてもそのことが更に芯を強くしてくれているのは感じますが、
「ちょっと休みたい。ちょっと勘弁してよ。神さま!」状態です。
それはそれとして希望はますます強く大きく、
将来への展望は輝きを増しています。
その気持ちの高揚をもたらしてくれたのが、
5月から始まった本づくりでした。
タイトルは仮ですが、
『夢療法〜人生が輝く夢の読み方活かし方』
コスモトゥーワン
1月下旬か2月に店頭に並びます。
良いお年をお迎え下さい。
では、「グリム童話『いばら姫』を夢と解く10」('14/12/16) の続きに。
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そして王子は進んでいきましたが、
王子がいばらのやぶに近づくと、
一面に花が咲いていました。
それが分かれて、
王子がそのあいだを通っていくと、
うしろはまたいばらのやぶになりました。
こうして城の中に入って行くと、
中庭では馬が横になって眠っていました。
ぶちの猟犬も眠っていました。
屋根の上には鳩がとまって、
頭を羽の下につっこんでいました。
中へ入っていくと、
蝿が壁にとまって眠っていました。
台所の火も料理番も女中も眠っていました。
さらに奥に入っていくと、
家来たちがのこらず横になって眠っていました。
もっと先に行くと、
王と妃が眠っていました。
あまりに静かで、
自分の息が聞こえるほどでした。
そしていよいよ古い塔のところへやってきました。
そこには、いばら姫が横になって眠っていました。
これまでの解説に倣って、
「王子がいばらのやぶに近づくと、
一面に花が咲いていました」のところを考えてみましょう。
進取の気概ある王子は、
こまごました手順や約束事やあれこれを、
丁寧に取り組んで行くと、
花が咲いているのを目にするのです。
つまり、自分の目的(自分の異性と出会うと言うこと)が
ちゃんとわかっていて、
自分がすべきことをおろそかにせず、
一歩一歩進んで行くと、
世界が花開いて見えるのだと納得しています。
「花が咲く」とは神さまからの承認とも受け取れ、
目に移るものがみな美しく見える心情を言います。
つまり、王子はこの道程を美しいもの、
ありがたいもの、感謝の念をもって見ることが出来ています。
では、ここでも卑近な例えを使いましょう。
結婚したいという人がその目的を実行に移そうとすると、
結婚相談所に行ったり、
知人友人にその意を知らせたり、
あるいは心身を整えるために勉強したり、
施術をしてもらったり。。。。
目的に真っすぐに辿り着くかどうかわからない手順が必要になってきます。
訪れた先の結婚相談所の係員がどのような人で、
その仕事をどう思いながら従事しているのだろうか。
嬉々として話を聞いてくれてほっとした。
「良い人がいたら紹介して」と頼んだあの人は、
意外に熱心に受け止めてくれて安心した。
いつなんどきそんな人が表れるかもしれないので、
いつでもお目にかかれるように体調を整えておこう、などなど。
まわりの様子を観察しながら、
この道程を楽しむ余裕が欲しいものです。
王子の態度はそのようだったと思われます。
王子が自分の道を進んで行くと、
うしろはやぶになります。
薮で塞がれれば前にしか進めません。
後退の道はないのです。
前進をはじめたら後退はあり得ない。
王子は覚悟を決めています。
結婚願望の方々は、
直ぐに後退をはじめます。
「結婚しなくても人生だし、
高が相手を捜すだけのこと。
こんなに苦労するとは割が悪い」、
前進しない言い訳は直ぐにでも考えつきます。
前進し続ける覚悟ができません。
自分で一旦決めたことは、
前進し続けるだけだと腹の決まった王子は、
うしろが薮になって戻れなくても驚きません。
だから城に入ることができました。
城の中では息あるものすべてが眠りこけています。
城の内も外も脈動するすべてがいのちを生きず、
魂を眠らせている訳です。
自分の半身の女性性も魂を眠らせている状態です。
古い塔のところまで王子は行き着くことで姫を見いだします。
古い塔というのは、
第六チャクラと第七チャクラの高い霊性を指します。
ここは第4チャクラのハートセンターを昇り抜け、
自分の辿る道は自分を明かす道だと、
確信を持った第5チャクラを抜けて辿り着ける霊性を言います。
まとめると一旦決めたことは迷わずやり抜くことですが、
道々の景色を眺めやることで、
自分がいかに愛された存在かを実感できて前進します。
それが確認できれば、
これまでの過去の道が閉ざされていることなど気になりません。
前進し続けることで視野を広げることができ、
自分の人生を大局的に考えられるところに到達したからこそ、
伴侶に出会うことができたのですから。
結婚したいと言う動機が、
はじめはどうあれ、
深く考え抜き、
それを行動に移し、
さまざまな体験を通り抜けるうちに、
その動機そのものが、
深く霊性に則った望みであったと合点できたとき、
ふさわしい伴侶である半身に出会うということのようです。
ーつづくー
2014年12月30日
グリム童話『いばら姫』を夢と解く12
posted by 天の鳥船庵 at 21:03
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