茜色の空が入り江を染める。
港の両側では、
山の稜線が龍を留らせる。
龍にとっても港はねぐらへの入り口。
あなたは静かにこの港に船を滑り込ませ、
ともづなを結ぶ。
船体を打つ波頭は子守唄となってあなたを静まらせる。
この港はあなたの船が保養するところ。
他には船影もなく人影もない。
からだの休息。
こころに休寧。
港に入るまでは、
緊張続きの臨戦態勢であっただろう。
いま安らぎはあなたに仕える執事そのもの。 ゚
飽きるほど休暇を過ごそう。
まずは疲れを取り、
頭を空っぽにし、
暮れなずむ茜の紅に身をまかす。
ともづなを解けば、
未知の世界と新たな冒険とが待っている。
ここを出発すれば休暇はない。
龍が雄々しく眼を上げて、
空を駆け巡る日まで、
静かに凪いだ入り江の港は、
あなたの滞在をいつまでも受け入れる。






夢はTPOをとても大切にします。
このゆめのことば「港」にそれを込めました。
T はもちろん Time の timing です。
時宜に合うという意味です。
P は Place で場所。
「港」は場所です。
休むところ。
O は Occasion 又は Opportunity。
場合であり、状況であり、場です。
TPO は和製英語だそうですが、
この概念は夢を説明するのに便利な言葉です。
人生を進ませるには、
果敢に挑戦する時もあり、
コツコツと地味に忍耐でやり抜く時もあり、
休憩や遊びを楽しむ時と変化が必要です。
それぞれに相応しい場所があり、状況があります。
夢は「変?!」というところに注目する必要があり、
この TPO に合わないものを見つけます。
その上で、この変化を取り入れていくことが、
人生上の成果には必要です。
この熟れて精密機械のように動く社会にあって、
なお、この世の規範を尻目に、
スピリチュアルな価値を求めていくと、
時宜に合った休息は最強の武器になるでしょう。
魂の戦士にとって。