[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2007年6月〜2015年1月 ]

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2013年09月30日

ゆめのことばたち19・トマト

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真っ赤なトマトを好きか嫌いか。
そんなことを忘れるほど、
毎日何を食べているか、
関心もない。

あなたの心と身体は、
あなたが食べるそれになるというのに。

トマトは真っ赤でないといけない。
瑞々しくないといけない。
あなたが溌剌としているためには、
真っ赤なトマトのような、
太陽のエネルギーをいっぱい吸収し、
大地に根付いた食べ物が必要だ。

それであなたはこの世に根付き、
生きるダイナミズムを実感する。

トマトはラブアップルといわれる。
トマトの精は、
あなたに性のエクスタシーと
性の錬金術を施してくれるはずだ。


posted by 天の鳥船庵 at 15:33 | ゆめのことばたち

2013年09月28日

ゆめのことばたち18・手紙

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夢で差し出される手紙はどれもうれしい。
夢で受け取った手紙は、
あなたに捧げる愛の歌。
書かれたどんな言葉も、
あなたへの賛歌ばかり。
優しい言葉遣いはあなたの心の芯を貫く 。

どうしてそんなことが言える?
だって、
本当のあなたが自分に贈る言葉だから。
揺るぐことのない、
強いあなたの気遣いが、
言葉になり、
文字になり、
手紙になる。

素直になろう。
手紙の言葉に留まろう。
取りあえず懐にその手紙を入れて、
いつでも取り出せるようにしよう。
手紙の意味も気遣いも、
いまは理解できないとしても、
その言葉でジャンプできるときに備えて。


posted by 天の鳥船庵 at 11:44 | ゆめのことばたち

2013年09月24日

ゆめのことばたち17・月

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月に吼える。
狂気が目を覚まそうと時を伺う。

月明かりは目の中を戯れ、
肌で乱舞し、
喉を駆け上って唸り声となる。
満月のひかりは、
全身の血を沸点にまで、
容赦なく降り注ぐのだろうか。

いや、あなたに狂気を知らせるだけ。
狂気に目を向けて欲しいと知らせるだけ。

その狂気はあなたのものではないと、
月の光は伝えている。
太陽の煮えたぎる情熱が、
月の肌に跳ね返りあなたを捉えたその幻影なのだから。

だからその狂気を月のなかで遊ばせよう。
月はやさしい。
あなたの奥の狂気の世界を、
月に委ねて欲しいと、
夜空に居場所を確保している。

日毎に満ち欠けを繰り返す月の光は、
小賢しい知恵では到達できないこころの道標。
月に棲む貪欲なオオカミがあなたの師となって、
あなたを目覚めに導こうとしている。

あなたは月の在り処に無頓着だけれど、
月の方はいつもあなたを知っている。
あなたが月に目を向けさえすれば、
月の光はあなたに注ぐ。
あなたを眠りから覚まさせようと月は輝く。


posted by 天の鳥船庵 at 06:22 | ゆめのことばたち