前回の講座で出た質問です。
「子供を受胎するための親の条件とは?」
子供を望んでも妊娠がむずかしい人、
特別準備をしなくても妊娠できる人。
片や子供を虐待する親は、
親として準備ができているのかという疑問。
そんな矛盾の中で、親とはどういうものなのか、何故親に成れるのか。
そこら辺が、この質問の中心にあるようでした。
それでざっとヒントになる様なところをお話したのですが、
もちろん十把一絡げに、
「妊娠したことから知る妊娠の条件」をお話することは、
至難の業です。
話が多岐に渡り過ぎです。
しかし、このブログの記事という枠を設けて、
親になるための準備をお話することはできます。
ケイシーの夢解析リーディングにひとつ有名な夢があります。
ざっと記憶でお話すると、
「海に突き出た桟橋が壊れている」夢です。
ケイシーの解説は、「この肉体は受胎の準備が整っていない」というものでした。
危険だというのです。
「海」が子宮の羊水と重ねることは簡単です。
桟橋は生命を育む母体へと誘う道程。
この世に生命を形あるものと産み出すシステムやそれを内包したもの。
つまり母体となる女性の身体を、桟橋は象徴しています。
桟橋が壊れていては、胎児は育ちません。
いまの日本で妊娠可能の女性が妊娠し難いのは、
下半身の臓器が躍動的ではないと、
見た目で分る気がします。
特に便秘が変化を遠ざけているように思えます。
妊娠は変化そのもの。
変化に身を委ねるには、人知の及ばないものに対する信頼が必要です。
それに神経性の下痢は虚しさの表れと思えます。
自分の創造性を信じられなければ、
妊娠を迎えるのはむずかしいでしょう。
多くの女性がこれらの問題を抱えています。
逆に、妊娠しない女性はみな創造性が無いのかと言えば、
そうは言えません。
妊娠しない魂は、
親になるとは別の創造的表現を持っているものです。
これらが身体上の条件としたら、
次に、心情的な条件は何でしょうか。
赤ちゃんを自分の人生に迎えたいと願う女性は、
直ぐに赤ちゃんと自分をひとつの場面にイメージするのではないでしょうか。
赤ちゃんと何をしようか?
赤ちゃんがいたらどんなに世界が広がるだろう?
ピアノを習わせて、
家族全員で歌を歌えるそんな家族にしたい。
これ全部が活き活きした場面とともにやってきます。
心情的条件とは、心がワクワクすること。
では、スピリチュアルな備えとは何でしょうか。
赤ちゃんを乱暴には扱えません。
優しい仕草をしている自分を想像するでしょう。
これが霊的側面です。
そして子の父親と共に家庭を作る幸せを想い描くこと。
妊娠をむずかしく考え過ぎている女性が多いように思います。
さらに言い難いことですが、
経済状態を挙げて、
妊娠できないと結論づける人がいます。
これは霊的観点から言えば、
条件の中に入らないと思います。
お金が無いから子供を作らない。
給料が充分で無いので、
妊娠を延ばしている。
こんなことを言う人は、
これこそ大事な条件と思っているようです。
物質主義を煙たがっている人からも、
ぽろっとそう言うのを聞きます。
そんなとき、これこそその人に取っての試しではないかと思います。
何事も課題の仕上げ時は、
罠のように何気に迫ってきます。
子の親になる条件に、
心が創造することよりも、
経済状況が優先するとは、
悲しいことです。
妊娠の条件に経済を入れなくなったときが条件かもしれません。
子供との楽しい情景をイメージできること。
その情景に自分の魂が平安でいること。
胎児を迎え入れるには、
BodyもMindもSpiritもそこに憩えるようになった時が、
条件として整うのかもしれません。
また、別の角度から言えば、
子育ては「奉仕」以外のなにものでもありません。
これは宇宙の創造者が設けた真理であり、
恩寵あるこの世の法則なのですが、
これを旨とするのも、
これからの親には必要かもしれません。
この「奉仕」という観点からすれば、
虐待をしてしまう親に取っても、
子育ては「奉仕」を学ぶチャンスを与えられたことになります。
親になる条件をここから言えば、
妊娠を望まれている方は、
子育ての「奉仕」のチャンスが下されるように祈ったり、
イメージする方がシンプルかもしれません。
宇宙の創造者に向けて、
こちらも赤子のように無心になって、
自分が他の魂の水路に成れるよう祈ってはどうでしょう。
ただ無心に。
そして最も大切なのは、
心の時代を表す、
性の聖たる創造性に身も心も解き放つこと。
たった一人の男性に無条件に愛されているという体験。
悦びの体験に浸りましょう。
2012年10月13日
受胎するための親の条件
posted by 天の鳥船庵 at 09:58
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