[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2007年6月〜2015年1月 ]

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2010年10月14日

虹を見ながら雲に乗って家に帰るところ

先日のどんぐり工房でのセッションはとても楽しく、ゆったり、豊かな気持ちになりました。出席してくださったみなさん誰もが期待した以上のプレゼントを抱えて、帰路につけたと思います。
斯く言うファシリテーターのわたしが、一番その恩恵に浴したことは、言うまでもないことですが。。。。。
当日、小学校低学年の男の子がワークに出席してくれました。前日は小学校の運動会で、その代休で来てくれたのです。ひとりで留守番をさせるよりはと、セッションに母親がつれて来てくれました。
彼は、あらかじめ自分用のスケッチブックを持参してくれました。講師のわたしはワークの説明をして、どんな夢でも良いので、絵にしませんかと問うたら、将来の夢ではなく、寝てみた夢を描きたいとのこと。
それが、「虹を見ながら雲にのって家に帰るところ」を描いた絵でした。やや左寄り上空に、彼独自の色並びをした虹がかかり、彼自身は雲に乗って右寄りに描かれ、小さな雲が画面全体を囲んでいる絵です。   
この夢と絵のメッセージを、無粋に言葉にすれば、「このまま努力を続けましょう。(ここの学びを終えて)ふるさとの星に還るまで」とも受け取れるし。。。。。
「どこにいても家が一番」と彼が感じている、その心のうちを読むこともできるし(実際彼は家にいるのが一番好きだそうです)。。。。
「生まれる前の惑星上の一時滞在の姿」ともとれるし。。。
彼は将来サッカー選手になりたいと言うくらいに日焼けで真っ黒。好きな科目は国語で、そして花が好きだと教えてくれました。大人たちは彼の、そのバランスに驚いたのです。。。。。正に21世紀の新生児。
なんだかこの場のみんながみんな、この絵一枚で、この一瞬を永遠に感じるほど、胸の中に消えることのない、消えることのなかった光を実感したのでした。
彼のスケッチブックの一枚前には、亀が鉛筆で丁寧に描かれていて、そこには「みんなは幸せになるために生まれて来たんだよ」(記憶が定かではありませんが、こんな感じの言葉でした)と文字が上に添えられていました。
彼を知る出席者の説明では、池川明医師(注・2001年「胎内記憶」について発表したのが、新聞やテレビなどで紹介され話題となる。著書「ママのおなかをえらなんできたよ」「おぼえているよ。ママのおなかにいたときのことを」(リヨン社)「おなかの中から始める子育て」(サンマーク出版))の講演で話された言葉を彼が書き取ったのでは、という話でした。
この場には、8ヶ月の大儀なおなかを抱えた妊婦さん。それに妊娠を望まれて準備中の女性も一緒でしたから、彼の絵は、これから生まれてくるこどもたちのメッセージにも思えたことでしょう。
そして、この場のリーダー的存在の方は、この一年あまり、夢のメッセージに果敢に挑まれ、その成果でしょう、ヌミノース(神秘夢)と言える白日夢の話をされました。彼女は講師のわたしですらハラハラするスピードで、自分のテーマに向かわれたのでした。
セッションがはじまる前に、彼女には少しお休みをと話した後だったので、このヌミノースの夢は、わたしへの賛同のメッセージにも思えました。
といった何とも幸せな思いをいまも反復中です。


posted by 天の鳥船庵 at 22:02 | ワークショップ