8月15日の終戦記念日に夢の講座を開きました。
奇しくも戦争がテーマとなりました。「戦争の爪痕」という言葉を、思い出します。
もちろん夢の講座なので夢の話です。受講生の夢を紐解いて、現状を把握した上で、それぞれが一歩一歩生きていく。そのための姿勢を作るのが講座の目的です。
現代は社会的に成熟しているので、夢が扱う世界も多次元的であると多くの方たちも受け取ってくれます。夢の場面が今生とは思えないできごととだとしても、違和感を持たれることはありません。過去生のできごとと、現在は連鎖していると直ぐに理解します。
受講されるほとんどの方が、「さもありなん」と受け取られ、夢を語るうちに感情の上で実体験をし、滞っていた心情を流して元気になっていかれます。他人には計り知れない変化が、わずかなやり取りのうちに劇的な体験をされて、気が楽になっていくのです。
終戦記念日のその日、(戦争体験のない)何人かの人の夢に戦争体験が飛び出しました。
意味なく過去生を知ることなど、夢ではないことです。知る必要、特に、体験する必要があって過去生と思われる夢を、絶妙なタイミングで夢に見ることになります。
この過去生という言葉も適切かどうかは検証できず、あまり重要に思うこともないと思われますが、原因があって結果がある訳で、現状でその心のなかの滞りをすくいあげるという意味では、他生のできごとと考えると助けになります。
何とも尊い夢が飛び出しました。どんな夢が話されたかについては、通常は御法度です。しかし終戦記念日のその日に話された夢は、スピリット(霊魂)の在り方に影響していますし、特に日本人は戦争を語り継ぎ、平和を維持する責任があるので戦争の夢となったのでしょう。その観点から敢えてお話しています。
ひとつは、暑い暑い太陽の炎天下のお話しです。とてもつらい。でも何もできない。腕のなかには赤子を抱いている。暑い暑い太陽に向かっている。何もできない。。。。とのことでした。
これは、原爆被爆で即死した場面です。何が起きたのか分からぬままに灼熱のなかで死を迎えているので、ご本人には説明する言葉が無いのです。(恐らく、この種の夢を見ている方は多数おられるのではと思います。それで、今回敢えて公表しています。その方達の助けになりますように。)
衝撃的な話です。
俄には信じられない話だけれど、その方がその通り自分に起きたこと受け取ると、ほっとするものです。やっと今生に合点がいって、安堵感を味わったことでしょう。
その場の証人のひとりになった訳ですが、その方の魂の高貴さを垣間見て、平凡に生きる者同志、言葉にならない励ましを掛け合えた思いです。現在その方が生きているのは、神の恵みのなかにいようと切に願った結果です。謙虚な態度を崩さず、明るく他人の助けにと生きるその態度と、夢の場面を重ねると、この方の今生の目的がはっきり見えてきます。
他にもびっくりすることに、特攻隊の話が出ました。そのとき、特攻兵は自分の意思を捨てて、生きざるを得ませんでした。これが特攻隊です。その残り火で、自分の意思を人生にはたらかせにくいのです。魂に擦り込んだ心情です。
まわりはそれに対して、忍耐で見守るようにと諭されているのかもしれません。今の日本社会はもしかすると、特攻兵の魂を慰める勤めを持っているのかも知れないとも思います。
終戦記念日をこのように過ごすことになるとは思いもよりませんでした。世代を超えて次元を超えて、戦争惨禍の修正に、みんなで取り組んでいるのかもしれません。
2009年08月20日
終戦記念日のワークショップ
posted by 天の鳥船庵 at 06:51
| 夢で心と身体の健康状態を知る