[ 天の鳥船庵だより ブログアーカイブ・2007年6月〜2015年1月 ]

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2008年08月11日

白山神社に誘ってくれた小鳥の訪問

 熱海でワークショップを開いたのは、7月20日と21日のことでした。伊豆山神社にお参りに行けたのは21日。曇っていて、歩き回るには好都合の天候でした。伊豆山神社の脇に立っていたとき、聞こえた小鳥の声に誘われて、その後ろに鎮座される白山神社にお参りすることになりました。白山ひめ神社の末社にして、菊理姫神をお祀りしている小さな山全体がご神体の神社でした。
 
 神道に興味も無い私が、ここまでの文章を編み出すのさえ難儀です。
 先週の金曜日(8月8日)の朝食のテーブルで、夫とふたりで菊理姫さまの話になりました。このお名前の「きくり」は「くくる」と同義で、「しめくくる」ということらしいです。「総括」というのでしょう。と、解説されたところで、わたしはいまだにこの「くくる」という具体的な意味が分かりません。
 そうたいして深い話も意味有る話もしているはずもなく、だけど何だか気になって。。。。。そこへ突然夫が声音を変えて、「あの鳥だよ」と、言い出しました。アブラゼミの地べたをはうような声に混じって、あの美しく複雑で、高音低温が自在に操られた小鳥の声が、お向かいの庭木の間から聞こえたのです。小鳥は、「ここにいる」と知らせるように、こぶしの葉陰にいるのを気付かせるように、そこだけ葉が揺れます。
 直ぐに姿を見せてくれました。ヒヨドリより小さく、ヒヨドリのようにシルエットに特徴はありません。色はヒヨドリのような灰色系で、声の美しさとは比べものにならない地味な姿です。
 鳴き声は、それ程長くは啼きませんでしたが、かなりながいことそこに居続けました。こちらが飽いてしまう程、いてくれました。わたしは生活に戻らざるを得ません。
 午後三時になって、別棟にいたわたしを夫はわざわざ呼びに来て、「あの鳥が又いるよ」と、知らせに来てくれました。啼いていました。
こんな時間に。そして、外はかんかん照り。ご苦労様です。午前中にわたしがこうだろうかと考えた、それが違うのでまた来てくれたのだろうかと思ったものです。さすがにここまでくれば、この小鳥は菊理姫神の使者かも知れないと思いましたから。
 今度もかなりの時間いてくれました。わたしたち夫婦も炎天下に出て、姿を目に焼き付け、聞き漏らしの無いようにと、気を配ったつもりです。
 こぶしからお向かいの2階の窓のひさしに止まって、ゆっくりゆっくり羽繕いを延々やっています。動きのあったのは、屋根高くとんびがこの鳥を見定めるように旋回する姿を見てからです。急に飛び立ち、どこにいたのか、雀を十数羽従えて、屋根の合間に消えていきました。
 ワークショップやセミナーを開く場合、事前の準備と事後の反省はしっかり付いてきます。今回は事後のまとめにエネルギーをとることになりました。これに断を下した日に、菊理姫さまの使者をお迎えしたのでした。自分の仕事に、完了を付けるのがむずかしく、達成感の前で躊躇するわたしへの戒めでもあるなあと思っています。
 そして、7月26日マヤ暦でいう新年に船井メディアのセミナーを開けたことは、かなりの勇気を戴いています。この企画をお知らせ戴いたとき、なにも真夏に夢のセミナーをしなくてもと思ったものです。いま考えると、自分の幼稚さに萎えていられない程、ご加護の大きさ深さを感じます。その日に人見ルミさんの死の夢を知って、きっかり暦通りの変化を実感しました。
 更に加えて、今年は半年にして一年分をもう体験された方が沢山おいでのことでしょう。いま新年が始まっています。そのことをお知らせしたくて、長々と菊理姫神の使者としての小鳥の話をしています。
 小鳥はそれきり、後にも先にも姿を見せません。わたしが知らせを理解したからです。
 それで、わたしも新年をはじめています。
 しかしこの小鳥の話の続きをお話しましょう。
 夫は、昨日(8月10日)の朝、夢でこの鳥の声を聞いたそうです。2フレーズ。間を空けて。
 夢の中でわたしに知らせようと考えたけれど、これは現実ではないから「仕方が無い」と、諦めたのだそうです。
 これを聞いて、妻であるわたしは、かなりがっかりです。夢こそ本当の世界なのですから。叶えられないはずが無い!!!夫の心根もこの夢に見えて、しばし議論しました。
 「今度聞いたら呼んでね。一緒に聞きましょう」
 
 最後に、知人というより恩人の本の一説をかりて、語句の説明を。
 *菊理姫神:「いのちの親神」と崇敬された女神。あの世(霊界)とこの世(現界)を結ぶ神。
 *くくるとは、苦しみも苦悩もすべてくくり
 無となってまっさらな気持ちですべてをやり直すこと  
 追記:ここで、終わるはずでした。読み返しているときに再び、夫がやって来て、あの鳥がお向かいのひさしにいると知らせてくれます。今度は、餌を運んで、ひさしの上で食事をし、そして楽しげにつぶやくように歌いはじめ、ひとしきり過ごして、飛んでいきました。金曜以来はじめて姿を見せて、この記事にOKを出してくれたように。午前11時半のことです。写真も撮ることができました。
 そう言えば、8月4日の夢で、ジェロに訊かれるのです。「その歌を覚えていますか?」と。わたしは彼に向けて歌います。そのミュージカルの歌を。わたしのごく親しい歌を。実際は知らない歌ですけれど。
 わたしも自分のこれからの人生が楽しみです。


posted by 天の鳥船庵 at 13:45 | あれこれ