1月5日にマジェンタで初夢会をしました。わたしはゲストで出席したのですが,講師と夫の書記係だけが男性で,出席者は全員女性でした。ぎっしり盛況の初夢会は、熱気ムンムン。知らないお顔に旧知の姿と。誰もが少し緊張して見えました。これから何が始まるのか,既にこのときから出席者全員が,実利を得ようとひとつになっていたのでしょう。
去年も講師ご夫妻がご招待してくれましたので,ゲスト参加はこれで二度目です。去年この初夢会から、わたしの再デビューのレールが敷かれました。講師の先生はかつての生徒さん。わたしが世間に居場所を見つけられない間,淡々と10年に渡ってやり続けてこられたこの場所を、わたしの足がかりにとご用意くださったのです。
このご配慮には格別の思いで感謝しています。しかし、去年の当日、彼の実力はいかほどのものかと,かなりシビアーな気持ちでいたのも事実です。
そして、それを知る場面が厳然とありました。彼を信頼できるその度合いが、及第点を突破している、それを知ることができました。信頼とはそう言うものではないでしょうか。ここまでは、確実にやれるという確かさを去年の初夢会で、天が教えてくれたように思っています。
夢のワークショップでは常に感じることですが,夢そのもののメッセージを感知するのは,それ程難しくありません。誰もが何かしらどの夢からも解答を受け取るものです。ですから講師の技量は、その解答を深めたり,夢主がチャレンジし易い言葉掛けができるかどうかにかかります。
なかには,出席はするけれど残念ながら夢に立ちむかう気力がないままにワークに参加する人がいます。そういう人にはそれらしく、人生のいつか,この日のことを思い返し,チャレンジできることを願って、言葉を選びます。これが講師の最も難解なチャレンジです。
それを去年の彼がわたしの前で,見事にやってくれました。去年一番難しいと思われるケースをそれと見抜いて,さらりと流す,それをやってくれました。
そして今年。
ふたを開けてみると,みなさんが初夢として出された夢はどれもこれも、「わたしは今年この考え方、生き方、信条としてきた信念を、打ち砕き、きれいさっぱり流して,真に自分を生きる考え方、生き方をしっかり自分のものにしてみます!!!」と、声高に言っているのです。
これにはかなりびっくりしました。
今年ってこういう年なんだと教えられました。
江原さんという霊を見る方が,テレビで「膿を出し,きれいな流れを呼び込む」年(正確な文章ではないと思いますが、こんな感じ)と表現されていましたが,それと同じメッセージがほとんどすべて、とわたしには思えました。
ひとは大抵,自分の取り組んでいる問題をはっきりさせることができないものです。しかし今回の方々は,「わたしは〇〇〇をやめて,・・・になりたい」と明確な人がほとんどでした。今年はすべての出席者が、夢に立ち向かおうと決めておられます。膿を出す決心でおいでだったんです。
でも、「〇〇〇をやめて」の方は、かなり明確ですが,「・・・になりたい」の方に難点が。イメージが弱いなあと感じました。
例えば,毎度のことですが,「パートナーが欲しい、結婚したい」という人のほとんどが,どんな人生を送りたいのかというところがはっきり心のなかで描けていないなあ、と感じました。
だからといってここで、こういうイメージを持ったらどうかと提案はできなせん(注・他人の夢に限定を設けたくないので)が、イメージでいながら、精神的に豊かな関係を示唆する、贅沢で品性のある場面を描くことが,この夢を叶える必須条件だとわたしは思っています。そう言う場面を具体的に考えてみて下さい。でもヒントが欲しいという声もありそうなので,ちらと。
例えば,静かでほっとできて,ふたりの心が深まりそうな場面を思い描きましょう。そこで、最高級のフルコースなんて、人によっては良いかもしれませんね。この解説はここではしませんが。ふたりでアルコールのみというのはやめましょう。
さて、講師の初夢のメッセージは,謙虚に楽しくやるなら(3)、グレードアップが見込めるでしょう(10)というものでした。(注・数字は夢に登場した,車のナンバーです。)
これを皆さんと,今年の座右の銘(モットー)としたいと思います。
(注・夢に問題解決を願ったり,初夢として夢にお伺いを立てる場合,常に自分の心構えを訊いて下さい。「叶えたい夢は・・・です。そのための心構えを教えて下さい」という風に。占いではないので,成否は訊ねません。願いは敵うという前提が夢への態度です。)
2008年01月08日
初夢会が教えてくれた今年の課題
posted by 天の鳥船庵 at 12:10
| ワークショップ
2008年01月06日
ルネ・ラリックと夢のなかへ
元旦は江島神社にお参りすることができました。去年は何と! 江島神社の宮司さんにいざなわれて本殿にお参りをする!夢を見ました。それから幾度となくお参りしています。
お参りの度に,神様は御心を示して下さり,初詣では,優しく厳しいながら,外に向けて働くことと仰せつかりました。神意をお示しくださるしあわせを感じます。
帰途について,江の電の駅に向かう道筋に香水瓶美術館をみつけました。急な上がり階段が道の際からはじまる、今風の一軒家です。上がってドアを押して入ると,人影がありません。どうしたものかとフロントの机の前に立っていると、しばらくして,この館のご主人らしき紳士が出てきてくれました。拝観料を払って,展示室に入ると,そこはルネ・ラリックの世界でした。
ルネ・ラリックは世界的に有名なガラス工芸作家で,アールデコ期の名品を数々産み出した天才です。これまでも大きな展覧会に小さなものまで,何度も見ましたが,この香水瓶美術館は、訪れて後味の良い余韻を残してくれました。ラリックの卓越した自由な発想と美の世界が、小さな瓶にしっかり映し出されています。
特にわたしが惹かれたのは,「シレーヌ」と題されたドロップ型ブルーグリーンの瓶です。透明ガラス瓶だからでしょうか、「半浮かし彫り」とパンフレットに解説がありますが、鋭角的な輪郭線は見えないのに,女神の裸体が幻想的に浮かび上がり,よく見ると人魚の女神はおふたりです。わずか10センチほどの大きさ(のはずです)が無限大の世界に招待してくれたように,この世にいることを忘れさせてくれました。
この瓶の蓋には,金製の大きな(!)サザエがしつらえてあり、このバランスがアールデコだなあと感心しました。
幾つか先に薄いブルーの瓶がみえます。これが「夢のなかへ」(Au Coe UR DES CALICES COTY)と題された,平型碗をかぶせた形の瓶です。早い話が乳房です。取っ手(乳首!)が多分熊ん蜂だったと思います。ミツバチではなかったなあという位の記憶なのですが、この辺は自信がありません。その熊ん蜂の中心から,水滴が全面を覆って流れていきます。水滴は三段になって滴り落ちていく図柄です。その水滴の下に,フランス語で,印字が刻まれています。
夢と水を重ねあわせたラリックの感性から,ラリックが作品に真実を盛り込んだのではないかと、思ったものです。この瞬間彼と時空を超えて話ができたと思ったのでした。彼は夢の中へ入らず、立ち止まっているところで作品をつくっていると,話し合えた気がしています。私たちは夢のなかにいるとき,まるで水中にいるようなのに、楽に呼吸しながら夢の体験をしているように思うことはありませんか。夢次元はそんなところなのでしょうね。作品の中に真実はたくさん盛り込めません。ラリックはそれを感じながら,この作品にしたのでしょう。それを彼は流れ作業のように忙しいなか一瞬にして盛り込んだとさえ,わたしは思ったことでした。
江島神社の女神さまのご意向もうかがえ、私たち夫婦以外誰もいない部屋でラリックと夢の話をし、ラリックその人を最も感じることのできた作品たちにも出合え,忘れがたい年明けでした。
お参りの度に,神様は御心を示して下さり,初詣では,優しく厳しいながら,外に向けて働くことと仰せつかりました。神意をお示しくださるしあわせを感じます。
帰途について,江の電の駅に向かう道筋に香水瓶美術館をみつけました。急な上がり階段が道の際からはじまる、今風の一軒家です。上がってドアを押して入ると,人影がありません。どうしたものかとフロントの机の前に立っていると、しばらくして,この館のご主人らしき紳士が出てきてくれました。拝観料を払って,展示室に入ると,そこはルネ・ラリックの世界でした。
ルネ・ラリックは世界的に有名なガラス工芸作家で,アールデコ期の名品を数々産み出した天才です。これまでも大きな展覧会に小さなものまで,何度も見ましたが,この香水瓶美術館は、訪れて後味の良い余韻を残してくれました。ラリックの卓越した自由な発想と美の世界が、小さな瓶にしっかり映し出されています。
特にわたしが惹かれたのは,「シレーヌ」と題されたドロップ型ブルーグリーンの瓶です。透明ガラス瓶だからでしょうか、「半浮かし彫り」とパンフレットに解説がありますが、鋭角的な輪郭線は見えないのに,女神の裸体が幻想的に浮かび上がり,よく見ると人魚の女神はおふたりです。わずか10センチほどの大きさ(のはずです)が無限大の世界に招待してくれたように,この世にいることを忘れさせてくれました。
この瓶の蓋には,金製の大きな(!)サザエがしつらえてあり、このバランスがアールデコだなあと感心しました。
幾つか先に薄いブルーの瓶がみえます。これが「夢のなかへ」(Au Coe UR DES CALICES COTY)と題された,平型碗をかぶせた形の瓶です。早い話が乳房です。取っ手(乳首!)が多分熊ん蜂だったと思います。ミツバチではなかったなあという位の記憶なのですが、この辺は自信がありません。その熊ん蜂の中心から,水滴が全面を覆って流れていきます。水滴は三段になって滴り落ちていく図柄です。その水滴の下に,フランス語で,印字が刻まれています。
夢と水を重ねあわせたラリックの感性から,ラリックが作品に真実を盛り込んだのではないかと、思ったものです。この瞬間彼と時空を超えて話ができたと思ったのでした。彼は夢の中へ入らず、立ち止まっているところで作品をつくっていると,話し合えた気がしています。私たちは夢のなかにいるとき,まるで水中にいるようなのに、楽に呼吸しながら夢の体験をしているように思うことはありませんか。夢次元はそんなところなのでしょうね。作品の中に真実はたくさん盛り込めません。ラリックはそれを感じながら,この作品にしたのでしょう。それを彼は流れ作業のように忙しいなか一瞬にして盛り込んだとさえ,わたしは思ったことでした。
江島神社の女神さまのご意向もうかがえ、私たち夫婦以外誰もいない部屋でラリックと夢の話をし、ラリックその人を最も感じることのできた作品たちにも出合え,忘れがたい年明けでした。
posted by 天の鳥船庵 at 09:32
| あれこれ
2008年01月04日
初夢のこと
あけましておめでとうございます。
この言葉を口にして、キーボードで打って・・・と、・・・・。
ここで、考え込んでしまいました。
本当に、おめでたいのだなあと。
生きていることの不思議。
こんなに長く生かされるとは!
こうした形で,これを読んで下さる方々に向けて,新年のご挨拶ができるなんて,不思議です。ありがたいことです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年を迎えて,元旦の夜眠りについて見る夢を、初夢と言います。
この初夢の風習と、自分にとっての初夢が一致すると良いのですが,そうかなあという体験はありませんか。2日の朝夢を思いださないから,自分は初夢を見なかったんだと,思った体験はありませんか。そこで、わたしが考える初夢について思うところをお話ししましょう。
太陽暦では新年を迎える前に、冬至があります。
去年は12月22日でした。この日,太陽は一年で一番短く輝きます。私たちの外に向けた活動もこの影響を受けて,ゆったりしたものになるでしょう。つまり心は外に向かうのではなく,内に向かいます。
一方、夢のエネルギーは月の満ち欠けに関係し,新月に最も活発になるようです。新月から満月に向けて,夢のエネルギーは反対に欠けはじめ,満月以後は活動に専心し,夢を忘れるのが,リズムとしては敵ったあり方です。
ところが新年の新月は8日です。元旦の月は、下弦の月あたりでしょうか。初夢を見る条件としては、いくらか困難とも言えます。通常は新月のエネルギーの方が大きく夢に作用しますが,冬至だけは太陽のあり方の方がが優先的かもしれません。余談ですが、フィンドホーンでは、冬至の日に、その一年を共にしたイヤーエンジェルをリリースし、これからの一年のエンジェルを迎え入れるそうです。これを行事になさった皆さんの考え方が納得できるようではありませんか。
結果的に今期は,暮れから正月にかけての方が初夢らしいメッセージ性のある夢を見る確率が高くなりました。
とはいうものの(大変歯切れが悪くなってしまいますが)ここでも自由意志の威力は絶大で,何が何でも初夢を見るぞ!と決心された方は,そちらが勝利します。
そこで、わたしなりの結論を。
今年の初夢は、冬至から新月に向けての12月22日から1月8日(ごろ)までの間に見た夢で,一番はっきりしている夢を選んだら良いのではないかということです。また、この間に数個の夢があるとしたら,それらを同じ文脈で捉えていくと,初夢が提案している問題に対して,自分がどう対処しようとしているかが見えてくるでしょう。
さらに、未だ中国では太陰暦の風習が色濃く,また生命にとって太陰暦のリズムと月の満ち欠けは直接影響がありますので,旧暦の正月2月7日までは初夢らしい夢を見る可能性があります。
初夢を見損なった方はがっかりせず,もう一度チャレンジしてみて下さい。
そのとき寝る前に,祈ってみましょう。夢を司る御方にお願いしましょう。
「今年の心構えをお教えください」と。
夢を司る御方が、その願いを無視することはありません。
この言葉を口にして、キーボードで打って・・・と、・・・・。
ここで、考え込んでしまいました。
本当に、おめでたいのだなあと。
生きていることの不思議。
こんなに長く生かされるとは!
こうした形で,これを読んで下さる方々に向けて,新年のご挨拶ができるなんて,不思議です。ありがたいことです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年を迎えて,元旦の夜眠りについて見る夢を、初夢と言います。
この初夢の風習と、自分にとっての初夢が一致すると良いのですが,そうかなあという体験はありませんか。2日の朝夢を思いださないから,自分は初夢を見なかったんだと,思った体験はありませんか。そこで、わたしが考える初夢について思うところをお話ししましょう。
太陽暦では新年を迎える前に、冬至があります。
去年は12月22日でした。この日,太陽は一年で一番短く輝きます。私たちの外に向けた活動もこの影響を受けて,ゆったりしたものになるでしょう。つまり心は外に向かうのではなく,内に向かいます。
一方、夢のエネルギーは月の満ち欠けに関係し,新月に最も活発になるようです。新月から満月に向けて,夢のエネルギーは反対に欠けはじめ,満月以後は活動に専心し,夢を忘れるのが,リズムとしては敵ったあり方です。
ところが新年の新月は8日です。元旦の月は、下弦の月あたりでしょうか。初夢を見る条件としては、いくらか困難とも言えます。通常は新月のエネルギーの方が大きく夢に作用しますが,冬至だけは太陽のあり方の方がが優先的かもしれません。余談ですが、フィンドホーンでは、冬至の日に、その一年を共にしたイヤーエンジェルをリリースし、これからの一年のエンジェルを迎え入れるそうです。これを行事になさった皆さんの考え方が納得できるようではありませんか。
結果的に今期は,暮れから正月にかけての方が初夢らしいメッセージ性のある夢を見る確率が高くなりました。
とはいうものの(大変歯切れが悪くなってしまいますが)ここでも自由意志の威力は絶大で,何が何でも初夢を見るぞ!と決心された方は,そちらが勝利します。
そこで、わたしなりの結論を。
今年の初夢は、冬至から新月に向けての12月22日から1月8日(ごろ)までの間に見た夢で,一番はっきりしている夢を選んだら良いのではないかということです。また、この間に数個の夢があるとしたら,それらを同じ文脈で捉えていくと,初夢が提案している問題に対して,自分がどう対処しようとしているかが見えてくるでしょう。
さらに、未だ中国では太陰暦の風習が色濃く,また生命にとって太陰暦のリズムと月の満ち欠けは直接影響がありますので,旧暦の正月2月7日までは初夢らしい夢を見る可能性があります。
初夢を見損なった方はがっかりせず,もう一度チャレンジしてみて下さい。
そのとき寝る前に,祈ってみましょう。夢を司る御方にお願いしましょう。
「今年の心構えをお教えください」と。
夢を司る御方が、その願いを無視することはありません。
posted by 天の鳥船庵 at 07:05
| 夢活用法